インド スラム街ツアー 2話

インド スラム街ツアー 1話

マティルは何色かわからない程汚れたサンダルと、短パン下から見える骨に近い程の細さの足で、石やフェンス、雑草の上をどんどん歩いて行く。

スラム街の名前はDharavi slumと呼ばれており、Wikipediaで調べると、アジア最大のスラム街だそうだ。

アジア最大のスラム街 Dharavi slum

スラム街に近づくにつれ、トタン屋根や外に干された洗濯物なのか、日を遮断するためにかぶせているだけなのかわからない布屋敷が近づいてくる。

マティルはどんどん進んで行く。
我々一同はマティルに一生懸命について歩いた。

歩き出してすぐ、マティルが最初に言った言葉の意味が身に染みてわかった。

マティル
マティル

お前らがどこの国のやつだろうと、ここでは俺が一番偉い。だから俺の指示に従え。


そりゃそうだ。。。
マティルがいないと、もう1人で元の道に帰れない。
スラム街の中はトタン屋根がいくつも重なって高さもあるため、日の光も届かず真っ暗だし、道というか、小屋と小屋の間?が複雑すぎてどちらに向かって歩いているのか。最初待ち合わせした駅はどっちの方角かもわからない。

真っ暗な穴の中を覗き込むと、人の目がキョロキョロ👀と動いていて、「あ!人がいる💦」と気づく程。
もう恐怖しかない。
こんな所で穴の中に引きづりこまれたら。万が一殺されたら絶対に発見されないだろう。
10分も経たない内にどの国の人達もマティルに運命を託すしかなくなった。


そんな中、1つ気づいたことがある。
ここのスラム街の部屋の中にはTVがある。
そして、有料放送を見ている。。。

上を見ると、複雑に絡み合った電線が貼り巡らされているのだが、それを辿って家の方向に目を向けると、Sky perfecTVや様々なアンテナが屋根の上にあり、一斉に同じ衛星の方向を向いている。

どおりで真っ暗な家の中で青々と光るTVからMTVで聞くような最新の音楽が流れていたり、CNNの画面を目にした記憶がある。

英語を理解する彼らにとって、世界中のTVやラジオを聴くことによって世界情勢はある程度把握できているのだ。
自分達で作ったのか、落ちていたものを拾って使っているのかわからないが、事実、衛星をキャッチし、セキュリティーを潜り抜けて見れている。と言うこと。

箇所箇所ある有料TVのアンテナ


「スラム街はTVも無くて可哀そうな場所だ。」と思っていたが全く違う。
日本人でも有料チャンネルを契約している家庭は多くは無いが、彼らは有料チャンネルを自由に見ているのだ。
そして、英語も理解しているので世界情勢を日本語がメインの日本人よりも把握しているのかもしれないと思った。
なんてことだ。


マティルは相変わらず暗闇の道なき道を歩いて行く。

30分程歩いただろうか。
急に道が開け、陽の光が差し込み眩しく感じた。

急にマティルが立ち止まり、こちらを振り返った。
(3話に続く)

インドスラム街ツアー 1話
インドスラム街ツアー 3話
インドスラム街ツアー 4話
インドスラム街ツアー 5話
インドスラム街ツアー 最終章

海外旅行はJTB!Web限定商品など、海外ツアー検索・予約が可能!

タイトルとURLをコピーしました