「起業の星」講談社文庫 作者:江波戸哲夫

 社員をリストラしたことに責任を抱き、自分も退職して1から出直そうとする父と、会社に馴染めず会社に属さずに友人と自分達の会社を起業することを目指す息子の物語り。

 「起業」と言っても華やかな世界ではなく、いつまでも大きな収入を稼げなく、悲しく感じる夕焼けの西日が入る狭いアパートの1室で正社員と副業する仲間と2人で悪戦苦闘する。
 将来が見えないどころか諦めてどこかの会社に就職するか迷う程。その上、支払いを踏み倒すクライアントはいつまでも支払う気が無い。

諦めない彼らが挑む波乱万丈の起業劇場。

 一方、昭和時代からの癖が抜けず、会社を辞めたものの自身でどうしたらよいかわからない父親。
インターネット時代にもついて行けず、新しい就職先は中々見つからずに悪戦苦闘。

世代が変われば「業務方法」「価値観」「働き方」も変わる。
我々が生きている時代は、いつも様々な世代がミックスして生活している。
交わることのなかったジェネレーションギャップが協調した時、多くの人々にマッチしたサービスが出来上がるかもしれません。

 この本を読むと、会社員は自分ではコントロール出来ない「人事異動」や「業務内容」があるので会社員も「リスク」が高いと実感。

不安に怯え、「やっぱり自分には無理なんだ。」と何度も下を向いた起業当初の自分を思い出したりしました。
どうせ同じ「働く時間」を使うのであれば「いつだって希望を持ちながら仕事をしたい。」

これから起業や就職を考える方や、将来に不安を抱える方々に少し勇気と知恵をくれる一冊です。

人には平等に一度の人生と1日24時間を与えられています。
それをどう使うかは自分次第が。

あなたの人生はあなたの物だ!

読者のレビュー 10選

  1. 爽快な終わりで、面白く読めた。いくつになっても挑戦だ。
  2. 本屋でプッシュされてたので買ってみた。自己投影できるような話でもありスラスラ読めた。
  3. 資金的に詰まった時に父親に相談する。親父と息子の必死に生きる起業物語。
  4. 清々しい気持ちになった!
  5. 図書館でたまたま見かけて手に取ったのだけど、当たりだった!アパレル、起業、ネットでの不動産販売、どれも馴染みのなかった世界なので、新鮮で面白かった!!
  6. 馬鹿にされても期待されなくても必死に生きれるって羨ましいと素直に感じた。
  7. 才能と経験が融合するにはかなりの隔たりがあるが、「起業する」とはどういうことか考えさせられた。収入以外にも人として成長出来そう。
  8. 上手くいかない時に見る空と、空を見上げることを忘れてがむしゃらに働く情景が思い描きやすかった。自分も頑張ろうと思えた。
  9. 息子と自分の歳が近いからか、スラスラ読みやすかった。
  10. 父親も1人の人間で、何歳になっても自問自答して生きていくんだなと感じた。
    仕事を通してジェネレーションギャップを超えて理解していく事が明暗が生まれるきっかけにもなるのだろうか。考えさせられた。

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