インド スラム街ツアー1話

よく、インドに行って「価値観変わった」と聞くことはありませんか?
アヒルが6年前にインドで経験したスラム街ツアーを「ふ」と思い出すことがあります。

今でも「あの光景」、「あの一言」は体に染みつき、きっと今後もこの経験と共に生きていくんだろうな。と思います。
この話しは少し長くなるかもしれません。
1話1分くらいで読めるボリュームで少しづつ書いていこうかと思います。
時間がある時に読んで頂けると嬉しいです。

これはアヒルが仕事でインドのムンバイに行った時のこと。
スラムドッグミリオネアという映画と同じ場所でした。

スラムドッグ$ミリオネア : 作品情報 - 映画.com
スラムドッグ$ミリオネアの作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。「トレインスポッティング」のダニー・ボイル監督が、スラム育ちの青年の運命と過酷な半生を疾走感あふれる演出で描いた人...

インドのムンバイで貧困な家庭で育った少年が、仕事や恋、友人との別れ等、必死に人生を生き抜くストーリー。
インドの街がリアルに描かれていますので、是非一度ご覧になってみてください。

 アヒルは当時、インド企業と日本企業のマッチングをする仕事をしていました。
何ともまぁ上手くいかず、早めにマヤンクというコーディネーターと現地入りして仕事の微調整を行いました。
一息着いた時にマヤンクが

スラム街ツアーに行く?
これは、非公式なんだけど、今日開催する情報が入った。
マヤンクお勧めしない。あなたの自由。好きな人も嫌いな人もいる。
でも、インドに来たらから見て欲しいと思います。

と遠慮がちに言ってきました。
非公式てなんだ?と思ったが、アヒルは特にやることも無かったので行くことにしました。

スラム街はきっととんでもなく汚いと思いマスクを用意しましたが、マヤンクに相手に不快感を与えてしまう可能性があるのでマスクは辞めた方がいい。と言うのでポケットにしまい、集合場所のMahim駅に行きました。
待ち合わせ場所に明確な場所や看板は無いので、マヤンクは「大体この辺にいればいいと思う。」と言いいました。

既に、この集合場所から見えるフェンス越しにはゴミ屋敷が地平線まで広がるスラム街が見えます😥
駅前は真っ黒な煙を吐いて走る車や、トゥクトゥクやバイク。
約40℃くらい暑い気候で、熱風で舞う砂埃に加え、何の匂いかわからない生ごみやタイヤでも焼いてるのかと思わせるような悪臭が漂っています。

f:id:master-travel:20210321140812j:plain
駅から見えるフェンス越しに広がるスラム街

太陽は空気が汚いので、雲が無くても砂埃でうっすらとしか見えず、野良犬も細くて肋骨が出ていて日陰で寝ている。倒れている(?)
皆どこかボーッとして目に力がなく、ただ、この灼熱の時間をしのいでいるだけの様にしか見えない状況だった。
アヒルも暑くて立っているだけで辛かった🥵

暑いし汚いし臭いし、やっぱ帰りたいなぁ。。

f:id:master-travel:20210321140918j:plain
どこにでも野良犬が多い

集合時間近くになると、それとなくリュックサックを背負った欧米人が集まってきた。
インド人しかいない場所に明らかに似合わない金髪の欧米人が居るだけで、非公式のスラム街ツアーの情報を聞きつけて、これに参加する人だとすぐにわかった。
「アジアの貧しい生活を一目この目で見てみたい。」という興味本位だろうか。

イメージ通り、この貧困の街でも金髪の欧米人は明かるかった。
自撮り棒を持って撮影したり、楽しそうに貧しいアジア人の生活を見てエキサイトしていた。
なんだか、欧米人だけがリアルに生きていて、インド人は木や空等の風景に感じられた。

アヒルはさっきから、いつもよく喋るマヤンクが何故か静かなことが気がかりだった。
少し緊張している様にも見える。


待ち合わせ時刻を30分程過ぎでも何も始まらない。「本当に開催されるのか?」と疑い始めた時、どこからともなく裸足にボロボロのタンクトップを着て骨が見える程痩せた体のインド人が来た。スラム街との境を作っているフェンスをが壊れている部分から駅に向かって歩いてきて、「参加者は並べ!」的なことを叫んだ。
20歳以下で若く見える。ガリガリで衣服もボロボロで、何色かわからないくらい汚れたサンダルを履いている。
しかしどこか堂々としている。
彼はまた、「おれはマティルだ。早く全員並べ」と言った。

おれはマティルだ。
おめーら早く一列に並べ!😡


インド独特の下を巻いた英語で完璧には聞き取れないが、明らかに強めに、少し苛立ちながら命令していることは分かった。
欧米人もアヒルとマヤンクも見事青空の元、横一列に並ばされた。
マティルは、全員の顔をじろじろと威嚇する様に見回した後、「これからルールを説明する。お前らがどこの国から来たか知らないが、ここでは俺が一番偉い。だから俺の指示に従え。」と静かに言った。

お前らが何人だろうと、ここでは俺が一番偉い。
だから、俺の指示に従え。

隣に立ってるマヤンクが緊張しているのがわかった。
カースト制度だと、きっとマヤンクよりも身分が低いマティルの指示に従っている姿が何だか余計に不安にさせた。

マヤンク急に大人しくなっっちゃって大丈夫かよぉ~ 😰


今まで暑いし臭いし。とか思っていたのに、マティルの圧倒的存在感でそんなことは全く感じなくなった。
ボロボロで大きめのタンクトップから肋骨が見える程細くて黒いマティルは堂々としていた。

マティルはしばらくまた皆を黙って見回した後、「付いて来い。」というジェスチャーをして先を歩きだした。
アヒル達も慌ててマティルの後を付いて歩いた。

方向は、あのフェンス越しのスラム街だ。。(続く)

インドスラム街ツアー 2話
インドスラム街ツアー 3話
インドスラム街ツアー 4話
インドスラム街ツアー 5話
インドスラム街ツアー 最終章

海外旅行はJTB!Web限定商品など、海外ツアー検索・予約が可能!

タイトルとURLをコピーしました